映画「おくりびと」についての個人的考察

昨日午後、日本映画「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞を獲得した
というニュースが飛び込んできました。


私個人的には、好きな映画なので「とても、よかったな」と思いました。

この映画とは、偶然的、否、必然的な出逢いをしました。


昨年、他の映画を観ようと映画館へ足を運びました。
でも、時間があわなくて、あきらめました。
その代わり、私の目に止ったのが、この映画です。


当時、母の死から、3年経過しているのに、まだ精神的に 不調をかかえて
いた私でした。やるせない思い、悲しみ、不安、迷いを、どうしていいのか、
答えを見いだせない日々が続きました。


でも、この映画のお陰で 「人の死」について、「生きること」について、
正面から 、すこしづつ、考えるようになりました。


そして、前向きに穏やかに生きていこうと、思わせてくれた映画です。



P.S

本木雅弘さんを始め、どの出演者も素晴らしい役者さんばかりです。

その中でも、山崎努さんが眼鏡の奥から覗かせる「まなざし」。
その表情の多様さが、とても好きです。深く味のある素敵な演技です。


また、ユーモラスな台詞のひとつひとつに、魂が重く込められています。
「人は生きていかなければならない」という想いのようなものを感じ取りました。


それから、昨年お亡くなりになった、峰岸徹さん の役どころがとても印象深く
私の心に残っています。